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電気自動車のデメリットと普及の見通し

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自動車の大半は、ガソリンを燃焼させて走りますが、近年は水素と酸素を化学反応させて発電する水素自動車や、圧縮した空気を動力とする空気自動車、そしてプリウスに代表されるハイブリッドカーなど、ガソリン以外のエネルギーを動力源とする車の開発が進んでいます。

中でも、電力でモーターを動かして走行する電気自動車(EV)は、次世代自動車の本命と言われています。各国政府が様々な補助金・優遇策を講じた事で、日産や三菱などの大手メーカーだけでなく、米国のテスラのような新興企業も現れています。また中国では、補助金目当てに有象無象の中小メーカーが乱立し、見通しが立たない状況です。

★2016年時点での主な電気自動車
日産;リーフ、三菱;i-MiEV(アイミーブ)、テスラモーターズ;モデルS・モデルX、など。
ホンダやBMWやフォルクスワーゲンなども、現行車種のプラグインハイブリッド車を販売中。

電気自動車には様々なメリットがあります。例えば、駆動音が小さく振動が少ないので静かに走行出来る点や、走行中に排気ガスを出さないので環境に優しい事、電気代がガソリン代と比較して9分の1程度で済むので燃費(ランニングコスト)が良い、などです。エンジンやガソリンタンクが無い事で、車内のスペースを広く取れるなど、デザインの自由度が高い事もメリットです。

反面、現状の電気自動車にはデメリットが多いのも事実です。その一つが、充電に時間がかかる点です。ガソリン車を満タンに給油する時間はせいぜい1〜2分程度ですが、電気自動車のバッテリーを満タンにする場合は、ガソリンスタンドに設置されている急速充電スポットでも30分程度、家庭用の充電設備だと10時間近くかかります。

他にも、一度に走れる距離が短いという問題もあります。ガソリン車の燃料タンクは、一般的なセダン車や近年人気のミニバンでは50〜70リットル程度あるので、燃費が10km/L未満だとしても、一度の給油で500km程度(概ね東京〜大阪間の距離)の走行が可能です。それに対し、現状の電気自動車の走行距離は200km程度が限界です。しかも、エアコンを激しく使用する夏場などでは、走行距離は約半分にまで減ってしまうようです。このように、長距離の走行が困難なのは大きなデメリットです。

そして、現時点では車両本体の価格が高くコスパが悪い点もデメリットです。例えば、電気自動車の先駆け的な存在である日産のリーフの車両価格は、最も安いモデルのSでも約280万円です。リーフは車体サイズ的にも、動力(109馬力)で見ても、概ねコンパクトカー(ノートやキューブ)と同程度です。しかしノートは約140万円〜なので、電気自動車の価格はおよそ2倍もする計算になります。これだけ本体価格に差があると、いくら日々の燃料代が安くとも、トータルのコスパは明らかに悪い事になります。

トヨタの参入で充電スタンドの普及が加速する!?

但し価格面の問題は、普及が進めば解決します。電気自動車の仕組みはガソリン車と比較して(内燃機関が不要な分)かなり単純で、極論すれば電池で動くミニカーを巨大化したのと同じ構造です。しかし電気自動車はまだ販売台数が少ないため、コストダウンは進んでいません。ゆえに今後、電気自動車の普及が進んで量産化が進めば、製造コストの低下と共に本体価格も下がっていくので、価格はリーズナブルになってくる見通しです。

普及を妨げているボトルネックで、現状で電気自動車最大のデメリットになっているのは、国内に充電スタンドの数がまだ少なすぎる事です。2016年現在、日本にガソリンスタンドは約34000ヶ所ありますが、普通充電スタンドは約13000、急速充電スタンドは約7000に止まっています(充電スタンド情報のクチコミサイト、GoGoEVのデータを参照)。

意外と多く設置されていると思うかも知れませんが、大半の充電スタンドは都心部に集中しています。田舎だとイオンモールの駐車場くらいしか充電スタンドが無い、という所が多いです。ガソリン車並にどこでも充電出来るようになる事が、電気自動車普及の最大のポイントです。

電気自動車のデメリットまとめ
・フル充電するのに非常に時間がかかる
・一度の充電で走れる走行距離が200km程度と短い
・世の中に充電スタンドが少ないので不便
・本体価格が割高(但し普及が進めば下がってくる)

一見するとまだまだボトルネックが多すぎて普及は遠そうだった電気自動車ですが、2016年11月、業界の見通しを一変させる大ニュースが世界を駆け巡りました。トヨタ自動車が2020年までに電気自動車事業に本格参入して、量産を始める方向で検討している事が報道されたのです。

世界最大の自動車メーカーであるトヨタが電気自動車に注力すれば、充電スタンドの普及見通しが大きく進展するはずです。またトヨタの参入で「次世代カーの方向はこっちだ!」と他のメーカーも電気自動車開発に舵を切る事が予想されます。トヨタが先導する事により、充電問題という電気自動車のデメリットが解消し、普及が一気に加速するかもしれません。

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