延滞率と貸し倒れ率データ 【 WEB金融新聞 】

WEB金融新聞〜HOME > お金を借りる > ローンの延滞率と貸倒れ

ローンの延滞率と貸し倒れ率

借金・ローンの返済が滞ることを「延滞」、借り手が自己破産などで回収不能になることを「貸し倒れ(不渡り)」と呼びます。銀行は融資に際して担保を取りますが、貸し倒れは極力発生させないよう勤めます。ノンバンク(消費者金融)に至っては、完全に無担保融資なので、延滞率や貸し倒れ率を下げることが至上命題です。

延滞率や貸し倒れ率は、担保の有無よりも、ローン金利の高さに比例します。つまり、事業ローン(銀行のプロパー融資)のような低金利では貸し倒れ率小さく、日本の消費者金融やアメリカのサブプライムローンなど高金利なローンほど、返済が破綻する確率が高くなります。

例えば消費者金融の与信情報データベースを持つ「全国信用情報センター連合会」の発表によると、平成18年段階で消費者金融の利用者は延べ1585万人で、うち延滞者は267万人、延滞率は19.1%にのぼるそうです。

またアメリカの抵当銀行協会の調査では、2009年3月時点での住宅ローン延滞率は7.9%ですが、中でも金利の高いサブプライムローン(低所得者などハイリスクな人)の延滞率は21.9%にもなるそうです。同時期にクレジットカード大手AMEX【アメリカンエクスプレス】が発表した、クレジットカードの延滞率は5.3%ということですから、やはりより金利の高い借り入れほど、返済が滞る確率は高いようです。

ローンの返済を滞らせない方法は・・・

一方で、金利が安くはないのに、延滞率や貸し倒れ率が極端に少ないという融資制度も存在します。

例えば、多重債務者の救済を目的とした社団法人「生活サポート基金」では、最大で年率12.5パーセントと決して安くはない金利水準にも関わらず、延滞率はわずか1.4%ということです。生活サポート基金へ業務ノウハウの提供などを行っている『岩手信用生協』では、多重債務者の貸し倒れ率は0.1%以下だそうです。日本の銀行ローンの貸し倒れ率は2%前後ですから、驚異的な数字といえます。

また生活サポート基金のルーツであり、マイクロファイナンス(貧困層への無担保ローン)の元祖であるバングラディシュの『グラミン銀行』では、延滞率は約1.5%、貸し倒れ率は0.5%以下といいます。グラミン銀行の金利は年20パーセント以上、バングラディシュの高いインフレ率(8〜10%)を差し引いても、実質金利は年10パーセント台前半はありますから、やはり安くはありません。

これらの融資が順調に返済されている訳は、制度が厳しいからです。生活サポート基金では、家族が連帯保証人になるのが原則なうえ、借り入れ後も毎月の家計支出をチェックされるなど、厳格な指導制度が併用されています。借り手の生活破綻を防ぎ、返済を継続させるシステムが組まれているのです。

グラミン銀行では、同郷の村民同士を5人1組程度で組ませる相互扶助制度を取っています。連帯保証人とは少し異なる制度ですが、貧困層の住む村社会では、周りに迷惑を掛ければ爪弾きにされて生きていけなくなるので、必然的に頑張って返済に努めるようになるそうです。

消費者金融やサブプライムローンの延滞率・貸し倒れ率が高いのは、借りた後の制約がなく、生活態度が緩むことが最大の原因です。消費者金融に至っては、担保すらありませんから、借り手の自由気ままな生活を許すことになります。生活サポート基金やグラミン銀行では、借り入れ後もかなり厳しい制約が付きまとうので、本人の気が緩まないことが、順調な返済の原動力となる訳です。貸しっぱなしで催促だけ厳しくするといったやり方では、延滞率や貸し倒れを減らすことは出来ないようですね。

 

    サイトメニュー
お金を稼ぐ
お金を貯める・増やす
お金を節約する
お金を借りる
 
保険の基礎知識
自動車とお金
お金の雑学(トリビア)
お金のコラム&用語集
趣旨&免責事項
   
HOMEへ戻る

WEB金融新聞 (C) 2013.BOM. All rights reserved.