変動金利と固定金利はどちらを選ぶべき? 【 WEB金融新聞 】

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変動金利と固定金利はどちらを選ぶべき?

金融機関からお金を借りる時には、必ず利息が掛かりますが、変動金利と固定金利という二つの方式があることが多いです。消費者金融のキャッシングは固定金利ですが、住宅ローンやマイカーローンなどは、どちらの金利タイプかを借り手が選べるようになっています。両者の違いは、文字の意味そのものと同じで、固定金利は契約時に決められた利息が、ずっと続きます。変動金利は、世の中の景気情勢等によって、将来的にローンの利息が増えたり減ったりします。

一見すると変動金利の場合は、金利が下がって得をしたり、金利が上がって損をしたりするが、固定金利だと将来も損得は発生しないように思えますね。しかし、変動金利と固定金利には、元々金利差が存在しており、2014年10月現在では変動金利の方が低金利になっています。例えば住宅ローンの場合、固定タイプの平均は1.7%程度ですが、変動タイプの平均値は1%を切り0.9%程度です。

このため、固定金利を選んだ場合も将来的には「変動金利を選んでおいた方が有利だった(あるいは損してた)」という状況が発生するので、どちらを選択しても実質的には損得があります。では一体、どちらを選ぶべきでしょうか?

結論から言うと、自動車ローンのように返済期間が数年のものなら変動金利でも良いかも知れませんが、住宅ローンのように20年とか30年とか先まで返済が続く借り入れの場合は、固定金利の方が得をする確率が高いでしょう。

その理由は、日本が将来的に金利が上昇していく事がほぼ確実だからです。2013年に就任した日銀の黒田総裁は、2%のインフレ目標を導入しました。これは、デフレ経済から脱却し、物価を上昇させると共に市中金利も上昇させていく、という意味です。デフレのままだと、人口減少社会である日本では経済成長が不可能なので、いずれ国債の返済が不可能になり、財政破綻を起こします。それを避ける為に、インフレを起こして国債の負担を減らしていくのが、インフレ目標導入の大きな理由です。

このような小難しいマクロ経済の理屈を知らなくても、直感的に考えても将来的にどちらが有利になるかは想像が付きます。金利はゼロ以下にはならないので、住宅ローンで0.9%という水準の変動金利が、これ以上下がる余地はほとんどありません。

一方で、金利に上限はありません。例えばバブル崩壊前の日本や、現在のベトナムやモンゴルなどの新興国では、金利は10%を超えていた時期もあります。欧米先進国の過去の歴史を見ても、経済が正常なら金利は2〜3%はあるのが当たり前であり、現在の日本の1%割れという水準は、明らかに異常値なのです。

 

金融機関が変動金利を勧めているのを裏読みすれば・・・

また金融機関が、固定金利より変動金利の方が低くしていることを裏読みすれば、将来的にどちらが得する確率が高いか予測できます。金融機関は貴方に得をさせたいのではなく、利益を上げることが最優先ですから、自分達が得するような設定をするはずですよね。現在、変動金利の方が低金利にしている理由は、客に変動金利の契約をさせたいという、金融機関側の狙いが裏にある訳です。即ち、彼らは将来的に金利が上昇していくので、現在の水準で固定金利で契約されると自分達が不利になる、と考えている訳です。

現在、全ての金融機関で変動金利の方が低く設定されており、例外は全くありません。つまり、日本の全ての金融機関が、将来的に金利が上昇していく可能性が極めて高いと考えているのです。ですから顧客としては、数年で返済を終えるマイカーローンはともかく、住宅ローンのような長期返済の借金は、固定金利で借りた方が得をする可能性が非常に高いのです。

なお一部のファイナンシャルプランナーや金融の専門家が「現在は変動金利を選ぶべきで、金利が上昇すればローンを借り換えればよい」と主張する人もいます。しかしこの理論は現実を見ておらず、最適な行動とはいえません。100%確実にローンを借り換えることができるなら、確かにそうする方が有利でしょう。しかし将来、ローンの借り換え審査に通る保証は何処にもありません。もし失業中ならば借り換えなんて不可能ですし、そうなると上昇した金利で首が回らなくなり、自己破産一直線です。

 

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