楽なアルバイト | 【 WEB金融新聞 】 | 平成23年 8月 発行 |
自衛隊にもアルバイト要員が居る?
2011年3月の東日本大震災で、自衛隊の活躍が改めてクローズアップされました。彼らは事実上の軍隊な訳ですが、災害現場においては、どんな組織よりも人命救助に優れた集団でもあります。当然ながら、自衛隊員の人達は日々厳しい訓練を行っており、体力も精神力も人一倍強靱です。 しかし、そんな自衛隊員に「アルバイト要員が居る」と聞けば、多くの人が驚きます。実はあまり知られていませんが、自衛隊には「予備自衛官」という、臨時要員が設けられています。彼らは一般の自衛隊員のように、毎日訓練を積んだり、国防や防災の最前線に送り出されている訳ではありません。日常はそれぞれ自分の仕事に就いており、あくまで有事の際の臨時要員とされています。 東日本大震災の時は、予備自衛官の中でも最も上級の「即応予備自衛官」が、史上初めて召集されました。しかし、ここで紹介する「予備自衛官補」にまでは召集は掛かっていません。つまり、実践の場に出る確率は極めて低い士官だと思われます。 アルバイト(給料)と社会貢献活動の両立予備自衛官には3つの区分があり、その中でも最も軽いものが「予備自衛官補」というものです。これに応募する方法は、まず採用試験(筆記)があり、合格者は3年以内で50日の訓練を受け、晴れて予備自衛官補となります。この教育訓練期間には、日給7900円の手当て、及び食事や衣服等が全て支給されます。 その後、毎年5日間(連続泊まり込み)の訓練を行いますが、この間も日給8100円プラス交通費が支給され、勿論食事も出ます。実際に武器を触る訓練などもあるようですが、本職の自衛官の人ほど厳しい訓練ではありません。予備自衛官補になれば、この5日間の訓練(40500円)の他に、毎月4千円の手当が支給されます。つまり、年間5日間の労働で、88500円の給料が得られる計算ですから、アルバイトと考えるなら非常に良い待遇だとも言えます。 勿論、国家国民を守る為の自衛隊制度に、生半可な気持ちで参加するのは避けるべきです。実際に、遊び半分感覚で参加し、途中でリタイアする若者も増えているとか・・・。 しかし、震災や原発事故を受けて、日本の為に自分も何かしたいと感じた人は少なくないでしょう。ところが、ボランティア活動は自腹を切る事になるので、お金に余裕が無い人にとっては、難しい社会貢献活動でもあります。そんな真面目な志がある人には「日本国や国民に貢献できるアルバイト」として、予備自衛官補に応募することが、1つの選択肢としてあっても良いのではないでしょうか? |
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