| ユーロ高について | 【 WEB金融新聞 】 | 平成19年 7月 発行 |
ユーロ高は今後も続くのか?セントラル短資 近年、各通貨に対してユーロ高の相場が続いています。日本円に対しては特に顕著で、2007年に入ってとうとう1ユーロ=160円を突破して、円安=ユーロ高の傾向は留まる気配を見せません。(ユーロ=円の為替チャート:Yahooファイナンス) ユーロの政策金利は4.0%(2007年7月現在)と、日本の0.5%と比べてはるかに高額な為、一般的な「円売りユーロ買い」取引でもスワップポイントが付きます。例えばセントラル短資
そのうえ、円安ユーロ高が続いている情勢では、スワップポイントに加えて為替差益も得られます。1ユーロ=130円台であった2年前からFXで「円売りユーロ買い」をしていた人は、今ごろ大もうけしている計算になります。 では、今からでも「円売りユーロ買い」をするべきなのでしょうか? 経済評論家の中には「今の円安ユーロ高は行き過ぎた!」と唱える人も多くいます。すでにかなり円安が進行しているのだとすれば、今からFXでエントリーするのは手遅れなのでしょうか? 筆者の見解としては「長い目で見れば、今後も円安ユーロ高は続いていく」と考えてますので、今からのエントリーは遅いのではなく、逆に稼ぎたければ一刻も早く始めるべきだと思っています。 ユーロ高が今後も続く理由為替相場は、その通貨のファンダメンタル(経済情勢)が反映されます。円安が続いているのは、日本円・つまり日本経済のファンダメンタル要素が悪いと見られているからです。 いまだデフレから脱却しきれていない経済情勢、世界一速いペースで高齢化が進んでいること、原油などの鉱産資源の価格高騰が続いていることの悪影響(日本は資源自給率がほぼゼロ)、そして国家予算の10倍もの借金を抱える深刻な財政赤字・・・と、日本の経済情勢は、はっきり言って悪いことだらけです。長期的に見れば、こんな国の通貨を買う人がいるなど考えられない情勢です。 対してユーロ圏は、細かく見れば色々な問題を抱えるものの、今後も拡大・成長が期待できる経済情勢です。EUの加盟は27カ国あるものの、ユーロ未導入の国が14カ国とまだまだ拡大の余地が大いにあります(特にイギリスが未だ未加盟なこと)。一例として、EU圏のGDP比較をしてみました。その経済力は、アメリカに匹敵するほど巨大です。
そしてユーロは、アメリカドルの一極集中を回避する為に、真っ先に考えられるリスクヘッジ先です。アメリカも双子の赤字(財政赤字・貿易赤字)を抱えている上、紛争やテロなどの地政学的リスクが非常に高い国です。アメリカドルが今までのように「世界の基軸通貨」としての役割を一手に引き受けることは、かなり危険な情勢になりつつあります。そこで、ドルだけでなくユーロに投資する投資家が増えてきているのです。近い将来、世界の通過は米ドルとユーロの2強体制になることは、ほぼ間違いないでしょう。 このように、ユーロという通貨の評価が高まっているのは至極当然な理由があるのです。今後は日本も金利上昇していくことは確実なので、一時的な調整はあるでしょうが、数年単位の中〜長期的スパンで見れば、円が売られ、ユーロが買われるという流れは、今後も続いていくと考えるのが自然です。 ※あくまで筆者の見解ですので、通貨の売買は自己責任でお願いします。 |
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