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USJ再上場の関連情報(予想株価や株主優待)

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大阪の大型テーマパーク・USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)の株式が2017年中にIPO(再上場)するという情報で持ちきりです。ここでは株価や業績の予想、株主優待制度についてまとめてみました。【新たな情報が出次第、随時追加予定です】

USJは2015年にも再上場を申請していましたが、直後にアメリカのメディア大手のコムキャスト社が株式の51%を買い取り子会社になった事で、申請は一旦取り下げられました。しかしコムキャスト社自体も投資ファンドなので、買収の目的は再上場によるキャピタルゲインであることは明白なので、2017年中に再度、上場申請する可能性が高いという訳です。

★USJの基礎知識〜再上場に至る経緯

大阪の此花区にある遊園地=USJは、開業初年度は来場者数1102万人と好調だったものの、2年目には764万人と大きく減少、以後数年に亘って低迷が続きました。そのうえ、アトラクションに許可量を超えた火薬を使用していた不祥事の発覚、最大株主だった大阪市の財政悪化などによって、2004年頃には経営危機に追い込まれた経験があります。

USJは2007年3月に東証マザーズに上場したものの、わずか2年半後の2009年9月に、一度上場廃止になっています。米投資銀行=ゴールドマン・サックス系のファンド「SGインベストメンツ」によるTOB(株式公開買付)が原因です。

そんなUSJは、ここ数年で大きく客足を伸ばしています。2015年度決算では、売上高1385億円、営業利益390億円と、いずれも過去最高を記録しており、2016年度は更に業績アップしていることは間違いないです(正確な2016年度の業績は会社側の都合で非公表)。何故、USJはこのような復活を遂げる事が出来たのでしょうか。

★ワンピースやハリーポッターとのコラボで入場者・売上が急増!

USJ復活の背景には、特定のコンテンツに拘らない柔軟なマーケティング戦略がありました。それを主導したのが、2010年にUSJのCEOであるグレン氏に請われ任務に就いた、森岡毅氏です。

森岡氏の戦略は、映画の枠を取り払った作品展開です。当初のUSJはディズニーランドと同じで、基本的にアメリカの大手映画会社=ユニバーサル・スタジオ社の作品をコンセプトにしたアトラクションしかありませんでした。多くの人が「USJ=ジュラシックパーク」という印象を持つのは、この事が理由です。しかし、特定の映画のみに固執していては多様化する客のニーズに応えられないという判断から、人気の高い様々なエンターテイメント作品を取り入れる方針にシフトしたのです。

それまでひっそりと展開していたワンピースのショーをテレビCMで大々的にアピールした事を皮切りに、エヴァンゲリオンや進撃の巨人などの漫画・アニメ作品、モンスターハンターや妖怪ウォッチなどの人気ゲームとのコラボを行うなど、映画だけに留まらない幅広い展開によって、多くの新規客を呼び込む事に成功しました。特に、2014年にスタートしたハリーポッターエリアは大ヒットとなり、同年は過去最高(当時)となる1270万人もの入場者数を記録しています

USJの何でも取り入れる方針を節操がないと批判する口コミも聞かれますが、こうした型にはまらない戦略が成功したからこそ、業績が回復した事は間違いありません。ライバルであるディズニーランドが、同社作品に限定しているため、新規客の獲得に失敗している事と対照的です。その自由さこそが、USJ最大の強みと言えるでしょう。

USJが導入予定と見られる株主優待の予想

またUSJのIPOでは、株主優待制度も間違いなく導入されます。ディズニーランドのような一日フリーパス券を導入するのが本命ですが、多彩なコラボを生かして非売品のキャラクターグッズを株主優待の景品にしてくる可能性も十分にあると予想されます。

もしワンピースや妖怪ウォッチなどの非売品グッズが優待品になれば、個人投資家だけでなく莫大な数のアニメファンも株を買い始めることで、株価が高騰する可能性があります。毎年異なるアニメキャラとコラボし、その度に限定の優待品が出れば「マニア垂涎の一品」となり、ヤフオクで高値売却できる事にも繋がります。このような理由から、長期保有する個人投資家が増え、株価が下がりにくい構造になることも予想されます。

マクドナルドの株価が、数々の不祥事にも関わらず全く暴落しないのは、優待目当ての個人投資家が頑なに株を保有し続けている事が最大の理由です。
詳細はマクドナルドが業績悪化でも株価が下落しない理由のページを参照下さい。

また、円安による外国人観光客増加の影響も大きいです。実はユニバーサル・スタジオの遊園地は、日本、アメリカ、シンガポールの3か国にしか存在しないため、アジアに限らず世界中の観光客を呼び込めるチャンスがあるのです。国内最大のライバルであるディズニーランドは東京(正確には千葉)なので、大阪にあるUSJとは客を奪い合う地理関係では無いことも強みです。

2016年には訪日外国人観光客が2千万人を突破しましたが、観光立国化を勧める安倍政権は、東京オリンピックやIR(カジノ法案)などを呼び水に、更なる観光客誘致を進める方針です。近年のマイナス金利による円安の長期化や、原油安による航空運賃の低下(燃油サーチャージゼロ)も、観光客誘致に追い風であり、USJの売上増加に寄与するはずです。

★任天堂とコラボした大規模アトラクション

またUSJは、2020年までに任天堂とコラボした「SUPER NINTENDO WORLD」エリアをオープンする事を発表しています。この任天堂アトラクションへの投資額は500億円超と試算されており、ハリーポッターの450億円をも上回る大規模な計画です。任天堂の売上や株価は近年、スマホゲームの台頭やWiiUの歴史的大失敗により不振が続いていましたが、ポケモンGOの大ヒットからスマホゲームに舵を切り、業績は回復基調です。

マリオを筆頭にそのキャラクターブランド力は世界的知名度を誇り、人気ではディズニーにも引けを取らないでしょう。2016年のリオ五輪閉会式にて、安倍晋三首相が任天堂のスーパーマリオのコスプレをして登場した事は大きな話題となりました。これも「マリオ」というキャラクターが世界的な知名度があるからこそのパフォーマンスだった訳です。任天堂は他にも、ポケモンやドンキーコングやゼルダなど、ブランド力のあるキャラクターを多数持っています。

これらのキャラを活用する任天堂のアトラクションは、間違いなく多くの客を集めるはずです。またポケモンGOの成功から、スマホの位置情報を使ったゲームをUSJの園内で展開する・・・などのアイディアも考えられます。この任天堂との提携によって、USJの業績は更に伸びていく可能性が高く、長期的な株価の上昇要因といえるでしょう。

USJの再上場に関する情報まとめ
・USJは一時倒産寸前だったが、漫画やアニメとのコラボで業績回復
・任天堂とのアトラクション新設や、外国人観光客の増加もプラス要因
・株主優待が充実すれば、マクドナルドのような暴落知らずの株価に?

このようにUSJの再上場に関しては、売上にプラス効果をもたらす要因が数多くあります。特に株主優待でコラボキャラクターの品が導入されれば、個人投資家の人気が集まり、マクドナルドのように株価が高値安定する可能性が高いです。IPOで当選した人は、定石通りに初値売りしても儲かるでしょうが、長期保有で大きな値上がりを期待する事もありかもしれません。

いずれにせよIPO時の注意点は、浮動株比率がどの程度になるのか?そして既存株主のロックアップ期間が設けられるのか?(あるならいつまでか?)です。個人投資家の人気は相当高まるはずですが、もしロックアップ期間が無ければ、最大株主のコムキャスト社が一気に売り抜けてくる可能性があり、上場直後に暴落する可能性もあります。しかし、上記のように長期的な成長を期待して保有するのが前提なら、暴落狙いでIPOのセカンダリー投資も有望かも知れません。

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