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外国債券ファンドの問題点

日本の投資信託で、最も人気が高いのが「外国債券」の投信です。純資産額が最大の「グロソブ」を筆頭に、最近ではブラジルなど高利回りの債券ファンドが大人気です。

人気の理由は、高い分配金です。ご存じのように日本では、銀行預金はもとより、国債に投資しても、利息は1%未満という体たらくです。ところが諸外国では、国債の利回りが先進国では3%前後、新興国なら10%近くある国も少なくありません。日本の低い金利を嫌い、これら外国債券に投資しようという心情は、確かに理解できます。

■期待利回り;5%前後
■手軽さ;投信と同様
■流動性;売却価格は一日一度
■リスク;為替差損あり
■最低投資額;1万円程度
■コスト;高低様々
■税金;株と同じ申告分離課税

しかし、外国債券ファンドの投資には、2つの問題があります。知らずに買っている投資家が多く、後でリスクの高さに気付いたのでは遅いので、注意が必要です。

一つめは、為替リスクを背負うことです。確かに外債ファンドの原始である、諸外国の国債は利息が高いですが、投資する際には為替リスクを背負うことになります。たとえ利息が高くとも、円高が進行すれば、トータルで赤字になる危険性があるのです。

実際に2008年の金融危機以降、世界のあらゆる通貨に対して、急激な円高が進んだため、外債ファンドの運用でも莫大な為替差損が生じました。外国資産に投資する以上、為替差損リスクは避けて通れません。

そしてもう一つの問題は、投信の分配金に関する、投資家サイドの誤解です。投信には「基準価格」というものがありますが、これは投資家から集めた資産残高と、実際に外債へ投資した際の利息収入、これらの合計を示すものです。そして、分配金というのは投資信託の資産=つまり基準価格から切り崩したものに過ぎないのです。式で表すと

投資家から集めた元本+外債から得る利息収入=基準価格+分配金

ということです。分配金が少ないファンドは、成績が悪いわけではなく、その分基準価格が高いのです。

 

分配金が多いほど有利・・・では無い!

金融危機を受けて、グロソブでは多額の為替差損が生じたため、40円出していた毎月の分配金を30円に切り下げました。これを受けて、グロソブでは解約が相次ぎ、他の分配金が多い外国債券ファンドへの乗り換えが激増しました。

しかし、乗り換え先となった投信のほとんどが、優秀だから分配金が多いわけではありません。グロソブ同様、多額の為替差損を出していたが、無理に分配金を維持していただけのファンドが大半でした。そのような外債ファンドでは、分配金はグロソブよりも多いですが、その分基準価格が大きく値下がりしており、トータルでの利回りはグロソブと変わらない所がほとんどです。

つまり、分配金が多い外債投信を選ぼうが、少ないのを選ぼうが、(元本も含めた)投資家の資産全体の利回りは、実は変わらないのです。むしろ厳密に言えば、分配金には税金がかかるので、多いファンドほど利回りは悪くなるのです。

そして投信を何度も乗り換えるほど、購入コストや解約コスト(信託財産留保額)が掛かります。証券会社にとっては手数料収入が増えるので、決して「乗り換えても変わりませんよ」とアドバイスはされません。こうして近年の日本では、分配金の高さだけを追い求め、無駄なコストを支払って自ら利回りを下げる投資家が、後を絶たないのです。

円高による為替差損リスクを承知しているなら、外債ファンドへの投資自体が問題な訳ではありません。しかしファンド選びの基準は、分配金の多さではなく、コスト(信託報酬)の少なさを重視して選ぶべきです。

 

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