| 金融商品比較 | 【 WEB金融新聞 】 | 平成23年 7月 発行 |
ヘッジファンドの利回りやコスト(手数料)ヘッジファンドと聞けば、反射的に「高い利回りが期待できる」と思っている人が多いはずです。確かに、一部の大富豪からしか資金を募らない本物のヘッジファンドでは、極めて高い利回りを出しているようです。 但し、そのような本物のヘッジファンドは、最低投資額が1千万ドル(10億円)クラスですから、ここで論じても無意味でしょう。以下は、我々一般人でも投資可能な、1万ドル程度から投資できるヘッジファンドについての分析です。
少額でも投資できるヘッジファンドについては、橘玲氏の「賢者の海外投資術」の記述が、最も的を得ています。橘氏は「一般の投資家相手に販売しているヘッジファンドは、富裕層に相手にされない”落ちこぼれ”である」と結論づけています。 例えば100億円の運用をする場合、10人から10億円ずつ預かるのと、1000人から1千万円ずつ預かるのでは、当然ながら前者の方が顧客対応コストが抑えられるので、運用が楽です。また、M&Aや企業買収などの大規模な運用を行う為には、まとまったタネ銭を確保する必要があり、資金の流出は出来るだけ抑えたい訳です。沢山の顧客を抱えると、当然ながら解約したいという人間も出てきます。特に貧乏人は資金に余裕がないため、富裕層よりも解約率が高いので、資金の保全が難しくなります。 これらの理由から、一流のヘッジファンドは、一般庶民から金を集めるような非効率なことは、絶対に行わないのです。従って、庶民にも門戸を開いているようなヘッジファンドは、2流3流のファンドばかりになることは明白でしょう。 そのうえ、ヘッジファンドのコスト(手数料)は、一般の投信よりもはるかに高額です。仮に市場平均を上回る利回りを上げたとしても、高い手数料を差し引けば平均以下に落ちるというケースも少なくありません。 以上を勘案すると、ヘッジファンドへの投資は、失敗に終わる確率が高いと思われます。特に、一般人相手にDMを送ってくるような連中は、資金を持ち逃げする詐欺集団である危険性もあります。貴方が大富豪でもない限り、美味しい話など絶対に回って来ないという「現実」を理解すべきですよ。
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