仕手筋とは?ヘッジファンドとは? 【 WEB金融新聞 】

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仕手筋とヘッジファンドの戦略

株価と言うのは、時には理解できない値動きをするものです。業績が良いのに株価が下がりつづけていたり、逆にさしたる好材料も無いのに株価が上がりつづけている銘柄もあります。こういった銘柄を買う場合には、ちょっと警戒しておくべきです。世の中には、莫大な資金と組織力を使って株価を意図的に操作して、利益を得ようとする輩が多数存在します。

典型的なのが「仕手筋」と呼ばれるヘッジファンドや投資顧問会社などです。仕手筋は、ある銘柄にターゲットを絞り込みその株を買っておき、様々な方法を用いてその株価を吊り上げ、タイミングを見計らって売り抜けて利益を上げます。仕手筋のやり口は、その会社を応援する「投資」ではなく、あくまで金儲けだけが目的の「投機」なのです。

仕手筋は、時にはマスコミに大々的に話題を振り撒き、またある時にはネット上に様々な噂話を流したりして、一般投資家にターゲットとなる株を買うように煽り立てます。

日本一有名な仕手筋〜村上ファンドの戦略

例えば、村上ファンドのやり口は、仕手筋の典型例だといえます。「村上ファンドが阪神電鉄株を大量取得した」というニュースがマスコミで大々的に流れることによって、阪神電鉄株は数ヶ月で2倍以上に急上昇しました。そして06年5月現在、阪神電鉄と提携した阪急グループに、購入時の2倍以上の価格で買い戻させようとしています。売却が成立すれば、村上ファンドは1000億円とも2000億円とも言われる、莫大な利益が得られる計算です。

このように、買い手とその意思が明確になっている場合は、個人投資家もまだ色々と対処方法がありますが、怖いのは一般投資家に詳細が知れない間に、水面下でこのような仕手戦略が行われる場合です。

「この会社の株、絶好調だから買っておくか〜」と個人投資家が買いに走った時には、すでに仕手筋は売却しようとタイミングを計っているかもしれないのです。もし彼等が持ち株を一斉に売却してしまえば、株価は大きくそして急激に値下がりをしますから、株価上昇を見てから買いに走った個人投資家は大損することになります。

仕手筋の確実な見分け方は無い!?

では実際に、株価上昇が必然なのか・それとも仕手筋が絡んでいるのか見分ける方法はあるのでしょうか?現在日本では「大量保有報告書」という制度があり、発行済み株式の5%以上を取得した場合は公表する義務が設けられています。

村上ファンドやタワー投資顧問などの有名ファンドなら、大量保有報告書を提出すればニュースになりますから、誰でも一発で分かります。しかし、大量保有報告書制度には問題点があり、投資顧問会社や証券会社などの機関投資家は、10%以下の取得なら後日まとめて報告できるという抜け道がある為、最大で三ヶ月ほど隠し通せるのです。

さらにヘッジファンドというのは、全世界に数万社存在すると言われてますし、そもそも仕手戦を仕掛ける場合には、取得名義を個人や会社名義など複数に分けて買い進めるなどして、一般人には見分けがつかないように偽装してくるケースが多いのです。

つまり、仕手筋かどうかを正確に見分ける事は、ほぼ不可能だといえます。村上ファンドのように、マスコミを利用して堂々と仕手戦を仕掛けるヘッジファンドなど、きわめて異例の存在です。

要するに、会社の業績や将来性などと現在の株価を比較検討し、適正なのかどうかを判断する事が重要なのです。理由も無く急上昇している銘柄は要注意、初心者はそういった銘柄は避けたほうが賢明だといえます。

仕手筋・ヘッジファンドに狙われない銘柄は?

また、仕手筋の影響力が小さい銘柄を選べば安心だといえます。発行済み株式総数が少ないマザーズやヘラクレスなどの新興市場株は、株価の変動が大きい為にヘッジファンド等に投機対象として狙われやすいです。逆に発行済み株式数が莫大な会社(東証一部上場銘柄など)で、社長やその一族・及び関連会社だけで株主の過半数を占められているような会社は、投機には向かないので仕手筋に狙われにくいのです。

例えばマクドナルド(2702)は自社グループだけで過半数の株式を持っていますし、松井証券(8628)などは社長と奥さんで4割強、関連会社を含めれば約6割の株式を自分達で抑えています。このように、その会社の関係者が大株主で過半数を抑えているような銘柄は、ヘッジファンド等に荒らされる危険性は極めて低く、影響も限定的です。

また、有名なマネー雑誌などで紹介されている銘柄は、仕手筋被害に合う可能性は低くなるでしょう。推奨している株は、専門家が様々な角度から分析・検証した銘柄なので、基本的に危険なヘッジファンドが絡んでいたりはしません。但し、書籍には検証時と発売後のタイムラグがあるので、その間に状況が変わっている恐れもあります。一月前の月刊誌などは、情報が古くなっていてあてになりません。

 

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