| ブックメーカーの期待値 | 【 WEB金融新聞 】 | 平成21年 4月 改版 |
ブックメーカーの仕組みと期待値ブックメーカーとは、スポーツや経済から芸能ゴシップまで、様々な話題を賭けの対象として扱っている胴元のこと。 ブックメーカーの本場はイギリスで、元来は競馬の馬券を独自に売ることを生業としていた賭けの胴元でしたが、サッカーなど他のスポーツの勝敗も賭けの対象として扱うようになり、次第に賭けの対象を広げていきました。 今では世界中のあらゆる行事が賭けの対象として扱われており、例えばテニスのウインブルドンや全英オープンゴルフ、大リーグやNBAの優勝予想などが人気なようです。日本のプロ野球やJリーグ、大相撲の優勝予想なんかもあるようです。
有名ブックメーカーとしては、ウィリアムヒル・コーラル・ラドブルックが世界の三大ブックメーカーと言われています(全てイギリス)。 スポーツの世界に限らず、例えばオバマVSマケインのアメリカ大統領選挙や、デビット・ベッカムが離婚するかどうか、など政治や芸能ネタまで賭けの対象にされていたようです。それって問題にならないの?と思うネタも沢山ありますが、少なくともイギリス国内ではブックメーカーは合法であり、モラル的にはともかく、一部の人達に熱狂的に愛されているのは確かです。 ブックメーカーで儲けられるのか?ブックメーカーの賭けは「相対取引」という方式で、ブックメーカー側が独自にオッズを決め、そのオッズは客の売買動向に左右されません。つまり、お客対ブックメーカーで賭けの勝負をしている状況です。 それに対して日本の競馬などの公営ギャンブルは「パリミュチュエル方式」といって、お客の売買に合わせてオッズが変動する仕組みです。人気の高い馬の配当は低く、人気薄の馬の配当が高くなります。 パリミュチュエル方式では、胴元は本命が勝とうが穴馬が勝とうが関係なく、一定のテラ銭(胴元の取り分。JRAなら25%)だけ、胴元は必ず儲かります。相対取引の場合は、一部の馬に人気が集中してもオッズは変わらないので、その馬が負ければ胴元は大儲けになり、その馬が勝てば胴元は大損します。 ギャンブルの勝率は「期待値(控除率・還元率)」と「技術介入性」で計れますが、ブックメーカーの場合、期待値はその賭け毎・馬毎に変わってきますので算出不可能です。レース毎の控除率は10%未満と公言されていたりしますが、真偽は不明です。しかし、より有利なオッズを付けているブックメーカーを探すという技術介入性は大いにあります。 多くの場合、ブックメーカー毎にオッズは異なってきます。例えば競馬なら、同じ馬の馬券を買うにしても、より有利なオッズを選べるというメリットがあります。イギリス競馬について言えば、少なくとも単一オッズの日本競馬よりも技術介入の余地があり、勝率は高まるのは確かです。但し、競馬やサッカーなど有名な賭けではなく、マイナーな話題の賭けの場合は、他のブックメーカーが扱っていないケースもあるので、この技は使えません。 またインターネットでもブックメーカーサイトを介して賭けを行えるようですが、日本の法律上ではこのような私設賭博は違法です。現状ではグレーゾーンと言われますが、単にネットに関する法律が整備されていないだけなので、いずれ非合法となるのは間違いないでしょう。
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