JRAの馬券売上高推移グラフ 【 WEB金融新聞 】

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JRAの馬券売上高推移

JRA(日本中央競馬会)は、世界で最も金銭的に成功した競馬団体です。年間の馬券売上高は、1990年代には3兆円を超えていました。例えばアメリカは、競馬のレース数は日本の10倍以上(年間約5万レース)行われていますが、馬券売上高は日本の6割程度しかありません。

以下、JRAの年間馬券売上高の推移グラフです。80年代末のオグリキャップブームで火が付き、馬券売上高がピークの1997年には4兆円を超えました。ちなみに、世界一馬券が売れるレース=有馬記念の売上のピークは、その前年(1996年)でした。

JRAの馬券売上高推移グラフ

しかし2000年代に入り、JRAの馬券売上高は漸減しており、2012年にはおよそ2兆4千億円と、ピーク時の6割程度にまで落ち込んでいます。JRAは事実上の国営であり、規制に守られてぬくぬくと商売できる立場です(日本では競馬の運営は法律で規制されている)。売上が落ち込んでも、民間企業ほど深刻には考えていないのでしょうかね?

一応はJRA側も、馬券の種類を増やすこと(馬連・ワイド・三連単など乱造されてきた)や、G1レースを増設すること(ジャパンカップダートやビクトリアマイル)で、売上を増やそうとしたのでしょうが、効果は現れていません。「お役所競馬だから斬新なアイディアがない」との批判は、一応は筋が通って見えます。

しかし1997年以降、馬券売上高が減り続けてきたことは、JRAの怠慢と一方的に片付けるのは少々乱暴です。競馬は所詮はギャンブルですから、庶民の可処分所得の増減〜つまりは日本の景気によって、売上は大きく左右されるからです。

その証明として、まず1997年をピークに、サラリーマンの平均年収が下がり続けていることが挙げられます。つまり、JRAの馬券売上高のピークと、サラリーマンの可処分所得のピークは完全に一致しており、このデータから相関関係があると言えます。

オグリキャップよりもバブル景気との相関関係が大きい

もう一つは、馬券売上高が急激に伸びた80年代後半の世情です。確かに当時は、日本競馬史上最高のアイドルホース=オグリキャップが登場し、競馬人気を加速させたことは事実です。テレビ各局で引退特集番組が組まれたり、写真集が10種以上発売されたとか、ぬいぐるみの売上がミッキーマウスを抑えて日本一になったとか、オグリキャップ人気を裏付けるエピソードは枚挙に暇がありません。

しかし80年代後半は、日本が空前のバブル景気に沸いていた、つまりサラリーマンが使えるお小遣いの額も、景気に相関して激増した時代でもあります。オグリキャップが引退したのは、1990年の年末(有馬記念)ですが、一方で日経平均株価のピークが1989年末で、日本の公示地価のピークが1991年でした。JRAの馬券売上高が急激に伸びた時期は、日本の景気がバブルのピークだった時期と合致しているのです。

ちなみに2005年に、三冠馬ディープインパクトがオグリキャップに匹敵する人気を集め、テレビで特集が組まれるほどのブームになりましたが、馬券売上高は減り続けています。ディープインパクトですら影響が軽微だった事は、馬券売上高にはスターホースの存在よりも、景気との相関関係の方が重要であることを証明しています。

ピーク時から4割も減っている馬券売上高が回復するには、JRA側の努力は必要ですが、それ以上に日本の景気が回復〜上昇することが不可欠です。しかし2014年からは消費税増税が決定しそうな情勢ですから、景気への悪影響は間違いなく、馬券売上高が回復することは絶望的です。いずれはギャンブル大国=中国(香港)に、馬券売上高世界一の座も奪われるかもしれませんね。

 

 
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